県政報告

岡山県議会・地域公共政策セミナー

2021年10月07日

岡山県議会では、県政の政策課題の解決に向けた立案を行うため、地域公共政策に関する課題の研究に取り組むため地域公共政策研究会(議長が会長)を組織しており、セミナーなどを通じて議員自身の政策能力を高め、議会そのものの充実・強化を図っています。
今年度、地域公共政策研究会の幹事に選任していただき、セミナーの企画などに携わらせていただいているわけですが、かねてから認知症をテーマに何かしら県議会の皆さんと認識を深めることのできる機会を持ちたいと思っていたことを、9月定例会中に開催された令和3年度第1回地域公共政策セミナーで実現することができました。

本セミナーは、「認知症とともに生きる人・家族とのパートナーシップ」と題して、コーディネーターに岡山県立大学保健福祉学部の佐藤ゆかり准教授をお迎えし、若年性認知症当事者で おれんじドア代表の丹野智文 氏、笠岡市認知症介護研修センター センター長(きのこ老人保健施設施設長)の宮本憲男 氏、総社市保健福祉部 保健師の徳重萌花 氏をパネリストにそれぞれの取り組みなどをご紹介いただきました。


若年性認知症当事者の丹野智文 氏からは、認知症当事者としての思い、困っていることや周囲の人にどう接してもらいたいかなど、率直にお話しいただきました。
39歳で若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け、不安や葛藤の中、周囲の人の理解や支えも得ながら、自らも認知症当事者の相談を受ける「おれんじドア」を立ち上げ、認知症当事者を支え、認知症への理解を広げる活動を進められています。
丹野さんの話に、出席した議員も熱心に聞き入っていました。丹野さんの話の中で「認知症になって、どうやって生活を続けることができるか?という情報が欲しかった。」「当事者抜きで話を進めないで!」「家族をどのように支援するかが必要」という言葉、そして「人生は認知症になっても新しく作ることができる!」という前向きな姿が印象的でした。

岡山県立大学の佐藤先生からは、これまでの施策の変遷や認知症サポーター養成を中心にお話しいただきパネルディスカッションをコーディネートしていただきました。

笠岡市認知症介護研修センターの宮本さんからは、笠岡市での認知症ケアの取り組みや丹野さんとのおれんじドア笠岡ラジオ版などの活動について紹介くださいました。
ちなみに、宮本さんは私の大学(川崎医療福祉大学)の先輩で、日ごろから相談に乗ってくださっています。

総社市保健師の徳重さんからは、そうじゃ(認知症の方)本人ミーティングを中心に総社市の認知症施策を紹介してくださいました。

今回のセミナーは、丹野さんの当事者からのお話を中心に内容の濃いセミナーだったのではと思います。認知症の方や家族とのパートナーシップ、認知症になることは当たり前で、いつなっても大丈夫な岡山をつくっていくこと、そのために正しい理解を広げること、認知症とともに生きる方からの発信を正確に捉え施策に反映することを学ぶことができました。

また、本セミナーは認知症サポーター養成講座のカリキュラムにも沿った内容で、受講した県議会議員は認知症サポーター養成講座修了者となりました。議員は、各地元での人間関係も広く、多くの方と接する機会や様々な相談を受けることもありますから、認知症への理解や当事者の思いなどを一人でも多くの方に伝えることができる知識を得ることができたことは、大変意義深く、心強いことだと思います。

セミナー終了後には、講師の皆さんと岡山県議会議長室を表敬訪問し、地域公共政策研究会会長である神宝謙一議長と対談しました。

講師の皆様、大変有り難うございました。

岡山県議会9月定例会

2021年10月07日

岡山県議会9月定例会が9月6日から10月4日の日程で開催され、岡山県独自で組み込んだ酒類販売事業者への最大120万円の支給金をはじめ、新型コロナウイルス感染症対策などの補正予算304億5600万円など18議案を可決しました。

会期中には、会長を務める外国人材・留学生支援推進議員連盟の役員会を開き、多文化共生・共創をベースに外国人に岡山を選んでいただけるために、安心して働くことができ、生活しやすい地域をつくるための条例制定に向けて、国際課と労働雇用政策課にも同席いただいて協議を始めました。

また、自民党環境文化保健福祉部会で手話言語条例や情報コミュニケーション条例などの勉強会を開始しました。

岡山シーガルズ県議会サポーターズの総会も開催され、シーガルズから川島選手と高柳選手が来庁し抱負をお話しくださいました。

県議会・地域公共政策セミナーも開催され「認知症とともに生きる人・家族とのパートナーシップ」と題して、若年性認知症の当事者で おれんじドア代表の丹野智文さん、岡山県立大学保健福祉学部の佐藤ゆかり准教授、笠岡市認知症介護研修センターの宮本憲男センター長、総社市保健福祉部の徳重萌花保健師の皆さんに、認知症の方が地域の中で支え、支えられ、ともに生きていく環境づくりへの取り組みや政策提言などをご発言いただきました。
セミナー終了後、地域公共政策研究会会長である神宝謙一議長と議長室で記念撮影。
※本セミナーに関しては、別途県政報告で紹介します。

今議会は、各種条例制定に向けての勉強・検討会の機会をいただけたことと、私のライフワークとする福祉、特に思い入れのある認知症をテーマにした政策セミナーを企画実施できたことに感謝したい。

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